『洗浄水』の”洗浄力”は、 嘔吐物に含まれる”有機物”を強力に分解し、
除菌剤の力を向上させるだけでなく、
その場の汚染状態をきれいに清浄化します。
でも、『洗浄水』って、 どういうタイミングで使うのがよい?
嘔吐物にはたくさんの有機物(たんぱく質、脂質など)が 含まれていることは、どなたも知るところでしょう。
食中毒や感染症を原因とする嘔吐物には、
これらの有機物と一緒に菌やウィルスが吐き出されています。
しつこいようですが、
次亜塩素酸ナトリウムやエタノール系消毒剤は、
有機物があるとその中にまで浸透していくことができません。
これについては当ホームページ内でも記述しているので割愛しまして、 今回は、”嘔吐物処理時に、どう『洗浄水』を使うか” について、少し具体的に説明しようと思います。
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<嘔吐物自体を回収するとき>(凝固剤を使わないバージョン)
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”次亜塩素酸系”でも”エタノール系”でも、
各種除菌剤を使う前に
『洗浄水』を使ってください。
まず、汚物自体をペーパータオルまたは新聞紙などで覆い、
その上から『洗浄水』の液を十分にかけます。
スプレーしてかけてもいいのですが、
大量の固形有機物となる汚物に対しては、
スプレーヘッドを取ってボトルから直接、
トクトクと少量ずつ静かにたっぷりと、
覆った表面全体にまんべんなくかける方がよいです。
覆うものがないときは、そのままかけるしかありませんが、
流れて汚染物が広がらないように注意してください。
(この点、汚物の凝固剤を使うと便利です)
また、スプレーして使う場合は、
「十分にびっしょり濡れたな」
と感じるほどの量をかけてください。
『洗浄水』も”次亜塩素酸ナトリウム”などもそうですが、 大量の固形有機物に対しては、
湿ったな、くらいでは不十分
です。
そして
30~60秒ほど待ってから、
いつも通りに、
使い捨てチリトリやペーパー類を使って一次廃棄袋に回収し、
その中に各種除菌液を追加投入して口を閉じます。
次に、固形物を取り除いた後も汚染されたと思われる周辺を
ペーパータオル等と
『洗浄水』を使って、拭き掃除
をします。
そう、
”有機物”を徹底的に除去し、その場所を”清浄化”
するためです。
”次亜塩素酸ナトリウム”で周辺消毒する場合は、
この段階で撒いて拭いてください。(漂白注意)
そして、『洗浄水』を使った後は
あまり時間をおかずに、十分な水洗い又は水拭き
で拭き上げてくださいね。
”水”の代わりに、”100~200ppmの次亜塩素酸水”
を使うと、よりバッチリ!なのですが、
結構たっぷり使って拭いていただきたいので、
経済的に考えるとやはり”水”がメインになるかもしれません。
”エタノール系”も使えなくはないですが、すぐに揮発してしまいますし、 多量に使うと大気中にアルコールが蔓延してしまい、 ちょっと具合が悪くなってしまうかもしれないので…
使用上の注意点としては、
●『洗浄水』は、水洗い・水拭きできる場所に使い、
使用箇所は乾燥しきってしまう前に十分に水洗浄すること。
と
●使い捨て手袋を着用し、液が目に入らないようにすること。
(ゴーグルやフェイスシールドがあれば着用ください)
です。
さて、『洗浄水』を使う量とタイミング、イメージしていただけましたか?
『洗浄水』のその他の使い方説明は、こちらに詳しく掲載しています。
ぜひそちらもご覧くださいませ。
ちなみに、カーペットやソファなど、
「水洗い・水拭きできない場所」や、普段の環境除菌には
ハイジーンエイド感染対策『美化水』
のご利用がおすすめです。
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